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保証協会に行ってきました [連帯保証人]

信用保証協会はとても明るくきれいなオフィスでした。
ぱっと見、役所らしい堅苦しさはなく、普通の会社のようです。
カウンターで案内され、パーテーションで仕切られた相談室へ通されました。

担当者:
「まずご本人確認できるものを見せてください」
免許証で本人確認。
そしてさっそく債務の状況確認です。
これまでの経緯を書類を見ながら、いつ、どこから、誰(会社名)が、いくら借りて、
誰が連帯保証人となっているかを、担当者と二人で確認していきます。

 

すべてに相違がないことを了解してから、担当者。
「で、今後どのように返済するか、何かお考えがあったらお聞かせください」
私:「現状は、一括返済はとても無理です。 少しずつ返済するにしても、就学中の子どもが二人いますので、とても苦しいです」
どんな事情があろうと、債務は債務。
連帯保証人であろうが主債務者であろうが母子家庭であろうが関係ありません。
でも話を聞いてもらえますか、と了承をいただき、
ここに至るまでの経緯を説明させてもらいました。

 

15年夫婦で経営していたこと、
融資は元オットの事業のための借り入れであったこと、
私の事業で長らく元オットの赤字を埋めてきたけど限界がきて事業を切り離したこと、
それと同時に離婚したこと。
現在は子どもと3人で暮らし、生活が安定してきたこと、
依然として元オットからは過去貸した分に対する返済がないこと、
ましてや養育費などは一度ももらったことがないこと、など。
話せば長くなるストーリーをかいつまんで簡潔に話しました。
担当者はそんな私の事情を、真剣な表情で聞いてくれました。
そして、一応ダメもとで減額をお願いしてみました。
予想通り、「減額は一切できない」とのお返事。
でもそのことに対して、「本当に申し訳ないんですが」と恐縮しています。
借金したのはこちらで全面的に責められるかと思っていたので驚きました。

 

担当者:
「少しでもお金を用意して残高を減らしませんか。 そうしないと延滞金がどんどん膨れ上がってきます。 今の残高のままだと、1年間放置したら延滞金だけで100万円になってしまいます」

 

残高約700万円で年利14%。
それは二回目に届いたお知らせハガキにも書いてありました。
減額交渉はやはり難しい。
もしまとまった金額を支払えば、それは延滞金ではなく元金にあててくれるそうですが、
それ以外に方法は提示してくれそうもありません。
そこで債務整理の方法を具体的に検討していることを話しました。

「実は滞納が分かった時点で弁護士さんに相談してあります」 と私が言うと、担当者の表情がゆるみました。

担当者:「あ、そうなんですね。 法的に解決することを選択するなら、それでも構いません。 コツコツ返済するのも法律で清算するのも、あなたの自由です。」
とのお返事。
「遅くなるとそれだけ延滞金が増えてくるので、やるなら早い方がいいのでは」
とのこと。

噂に聞いていたとおりです。
保証協会は、全額回収にそれほど固執していない。
法的整理というと借金免除。しかし全然あっさり承諾です。

もちろん不自然な点があれば不受理となりますが、申し立て自体に反対はしないスタンスです。

私:「では具体的に弁護士さんと話し合って、どうするかを1週間以内にお返事します」
そう約束して、この日の話し合いは終わりました。

メインの用件を話し終わったあと、しばらく雑談。

担当者は、主債務者の元オットにも再三連絡をとろうと試みていました。
しかし全然連絡がとれない。
ハガキに面談にくるように書いてあるけど、一向に連絡もこない。
それで、信金から申し送りされている元オットの現住所に出向いたそうです。
その住所は、離婚のときに住民票を移した先、元オットの友人宅です。
元オットはそこには住んでおらず、日本語がわからない別の人が玄関口に出てきたと。
保証協会に伝えられている住所は、登記場所と元オットの住民届けの住所だけで、仕事場は知らされていませんでした。
確実にいる場所を教えてほしいと言うので、仕事場の住所を教えました。
近々、そこに出向いてみるそうです。

担当者:
「社長(元オット)に対しては、何らかの解決方法が提示されない限り、残金プラス延滞金をこれからずっと催促し続けます」
仮に私が自己破産した場合、債務は700がゼロになるわけですが、
これが受理された場合でも元オットの債務は700のまま、です。
個人再生すれば債務は5分の1に減免されますが、その場合は5分の4の債務を永久に元オットに請求し続けるのだそうです。
普通は話し合いで解決方法を模索していくわけですが、
元オットはそんな常識が通用する相手ではない・・・。
とても感じのよい若い担当者だったので、大変だなーと気の毒に思いました。
保証協会に同情するなんて、私もずいぶん余裕が出てきたもんです。

 

約1時間の面談を終えてオフィスを出るとき、
多くの職員が扉を押す私に向かって口々に
「ありがとうざいましたー!」と明るく挨拶してくれました。
あ。そうか、ここでは債務者は「お客様」なのね・・・ と妙に納得。
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