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2009年10月下旬 父から借金 [【回顧録】借金と離婚のいきさつ]

 
両親が実家から上京してきました。

しばらく食事して酒を飲み、世間話。

 
元オットが帰宅してきて、ようやく本題に入ります。

 
元オットと私が父の前に並んで座り、現状説明。

といっても話をするのは私だけだけど。

 
毎月経費と返済で、資金が足りない。

倒産してこの家の売って出直そうと思う。

お父さんの意見を聞かせてほしい、と

単刀直入に聞いてみました。

 
父はしばらく無言。

そして、

「金があればうまくいく見込みがあるのか?」

と聞きます。

 
私は元オットを見ました。

元オットは、「はい、うまくいきます」と答えます。

 
父は私に向かって、

「お前はどう思う」とまた聞きます。

 

「融資が受けれたらうまくいくと思っていた。

 でももう無理だから、閉めようと思う。」

 
そして父。

「いくら必要なのか、しっかり計算して明日教えろ。

いつ、どこにいくら使うのか、

ちゃんと根拠ある計算をして見せること。

それがしっかりした計画なら、すぐに振り込んでやるから。」

 
私と元オットは、びっくりしました。

父からは既に前の年に200万、借りていたからです。

 
そしてその日の夜、

ほぼ徹夜で元オットと話し合い、

半年分の資金繰り表を作成しました。

 
出した数字は300万。

 
月々の経費や返済がふくらんで、毎月50万ずつ足りなかったので、

状況が何も変わらなければ半年で尽きる金額です。

 
でもその半年の間で、うまくいけばV字回復するはず。

うまくいけば、借りたお金もすぐに返せる。

 
そう、あくまでも「うまくいけば」。

 
楽観的すぎる計画をながめた父は、

「この通りにやれよ。

◯◯(元オットの名前)、

お前は、妻に金を出させて商売やるんだから、

妻の言うことをしっかり聞けよ」

そういって、すぐに父の会社の経理に電話をし、

振込の手配を指示しました。

 
父には、もうこのとき、わかっていたのでしょう。

赤字の事業内容がどうであれ、

私が代表者であるからには、

元オットではなく「私が」決断しなければ

状況は変わらないという事を。

資金繰りの苦労をしない者(元オット)が

会社を運営などできるわけはないという事を。

 
お金を貸してくれたあと、

父はまたこうも言いました。

「お前の事業と◯◯(元オット)の事業を、切り離せ。

そうしないと、せっかく儲かっている方の

お前の仕事道具(Macや周辺機器)も差し押さえられるぞ」

 
これが、父から見えていたこの問題の「正解」でした。

しかしそれをやる勇気がなかった。

元オットを信用していたから。

元オットを説得できなかったから。

会社と家族が、一体だったから。

 
この「正解」を実際に行動に移すまで、

苦悩と葛藤の中でこのあと5年かかることになります。

 
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