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2015年4月 児童扶養手当 [【回顧録】借金と離婚のいきさつ]

離婚直後に申請していた児童扶養手当。

4月10日に、初めて支給されました。

この児童扶養手当で、2015年は大変助かりました。

 
申請したのは2014年の12月。

2013年度の所得から計算して支給手当が決まるのですが、

赤字続きの会社だったので役員報酬も極限まで下げていたため、

私の年収は60万円以下でした。非課税世帯です。

生活保護は受けてないのですか?と、役所で確認されました。

 
もちろんこれで生活できるはずもなく、

私は自分の売上口座から必要な生活費を

「給与」ではなく「貸付金の返済」や「未払金」の名目で引出していました。

貸したお金が返ってくるだけだから、所得ではありません。

いくら会社から引き出しても全然足りないくらい、

私から会社への貸付金がたまっていました。

簿記や会計がわかる人ならすぐに理解できる話なのですが、

一般的な知識(というか偏見)から判断しようとすると

どうも納得いかないらしくて。

 
私「たとえばあなた(役所の係の人)がお友達に100万円貸したとします。

次の年、そのお金を返してもらいました。

その100万円、その年のあなたの年収に加算しませんよね?

税金、かかりませんよね?」

このようにわかりやすい例で説明したりして

しばらく時間がかかりましたが、

最終的には納得していただき、申請が通りました。

まあ私のように自営業で母子家庭になるケースはそう多くはないでしょうから、

あれこれ疑問に思うのは当然といえば当然かもしれません。

 
世の中の一般の感覚で、

社長だからお金持ちと思われがちですが、

実際このように社長なのに低所得ということは珍しくありません。

経営難でも自転車操業でも、

社員の給料を減らしたり解雇はしたくない一心で身銭を切って会社を保ち、

自分や自分の家族に我慢させている社長はごまんといます。

そんな苦労も知らず会社の不平不満を言いたいだけ言ってくれちゃって

雇われている人はホント気楽でいいなと、何度となく思ったものでした。

 
儲かっているときは少しでも経費にして

法人税を抑えるために高額の役員報酬を取りますが、

その分所得税や住民税、健康保険など個人への課税が大きくなります。

逆に経営不振で赤字の場合、

法人税も発生しないので無理に経費に計上する必要はなくなるため、役員報酬を下げます。

社長自身の年収が下がるので個人への課税は少なくなりますが、

そもそも会社が儲かっていないのだから払いたくても払えない極貧状況。

社長のポケットマネーをつぎ込み、あちこちから借り入れて、

維持費や固定経費や借入金の返済にあてるため、私生活も苦しくなっている状態です。

どっちに転んでも、まったくどこにも払わずに逃れることなんてできないようにうまくできてるなーとつくづく思いました。

できるのは、個人相手の現金売上商売くらいでしょうか。

これも真っ先に税務署に目をつけられるといいますから、そう簡単には逃れられません。

そう考えると、生活保護や母子家庭手当の不正受給者、

一体どうやって審査をかいくぐっているのかな?と思います。

個人相手の方が役所は探りきれないのでしょうね。

 
前年度低所得であったために、

児童扶養手当と国や県の就学支援制度は、ほぼ全額受給してもらうことができました。

しかし会社を抜けて2015年2月からは個人事業主となったので、

収入はそのまま所得として申告することになります。

来年はすべての手当がゼロになることでしょう。

 
児童扶養手当の受給年収条件は、

扶養家族1名の場合、

 全額支給は年収57万円以下。

 一部支給は年収230万円以下。

扶養家族2名の場合、

 全額支給は年収95万円以下。

 一部支給は年収268万円以下。

 
うちの場合2名なので、

年収269万円を越えると受給額がゼロになります。

国税だからシビアに設定しているとは思うのですが、

キャリアのあるシングルマザーならこの基準はあっさり越えてしまうでしょうね。

そうすると国からの援助は一切ない。

結婚も離婚も自分で勝手にやったんだろと言われればそれまでですが、

果てしなく努力して耐えて育児期間のためにブランクもあって、

旦那の面倒までみて、それで行き着いた結論が離婚であるケースは多いことでしょう。

親の経済的事情が子どもの教育格差にも繋がっている昨今、

もう少し子どもたちの将来のためにも、懐の広い制度にしてもらえたらなと思います。

どうでもいい利権がらみの制度にあんなに税金を使うくらいならね。


本当は、私が代表者のままで元オットをやめさせ、

社名変更して赤字会社を引き継げれば

私も当分黒字対策せずに済んだし、

高校卒業ぐらいまでは母子家庭手当も受給されたはずですが、

こうなっちゃったものは仕方ありません。

腹くくって、日々目の前の仕事に没頭しています。

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